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玲「ハァ…ハァ…」
満月の夜。
今日は用事があり学校に残っていて気付けば日が暮れそうになっていた。
“夜はあんまり外に出るな”
そう両親に言われたのを思い出した。だから今急いで家に向かっている。
ピタ
玲「…なんだ…これ」
しばらく走っているといきなり周りが薄暗くなった。
辺りを見回すと一部の影がうごめいていた。
玲「チッ…。一体なんだよ…」
夜は霊気や魔力が少し漂っていてテリチェットがついていない俺には危険なのだ。しかし満月の夜は普通より多くなるから更に危険だ。
だから俺はまた走り出した。
玲「ハァ…ハァ…」
いくら自信の体力に自信があっても相手は低級な悪魔や魔物、悪霊だから最悪俺が家に入るか日が昇るまで追いかけてくる。
家までまだ遠く体力がもつか自信はない。でも足は止めない。
玲「うわっ!」
少し考え事をして上の空だったせいで何かにつまづいてしまった。いや、何かに足を掴まれている。
後ろを見ると黒い物がたくさんあった。
ヤバい
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