留守番電話と彼の涙

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やっとの思いで押した送信ボタン。 送信ボックスを何度も確認しながら、君が先刻のメールを読んでくれる事を祈った。 “駅前の階段下で待ってる” 本当はもっと書きたい事がたくさんあったが、あえてたった一行にした。 君が来てくれる事を信じて。 時刻は16時。俺は震える足で指定の場所へ向かった。 _
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