二度目の涙、恋の始まり

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優しくて、真面目で、努力家で。その分人一倍傷つきやすい裕翔くん。 君は俺の見てない所で、どれだけ涙を流してきたんだろう。 「大丈夫…?少しは落ち着いた?」 「うん。ありがとう!ごめんね…。」 「謝らないでよ。裕翔くんが泣いてると、俺まで悲しいんだから。」 「じゃあ、俺もう泣かないっ!」 山ちゃんが悲しいのは嫌だもん、なんて言いながらにっこりする裕翔くん。 やっぱり、笑っているほうが可愛いなぁ。なんて。 「ねぇ、裕翔くん。」 「ん?」 腕の中の裕翔くんが可愛過ぎるのがいけないんだからな。 「好きだよ。」 きっとあの日、君の涙を見た日から恋をしていたんだと思う。 もしくは、それよりずっと前から。 「なーんだ。両思いだねっ。」 涙はしょっぱいだけじゃないのだと知った今日。 明日の君はずっと笑っていられますように、と願い事をひとつ。 許されるなら、ずっと傍に居させて。 君がもう泣かないように、俺が守ってあげるから。 end _
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