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第一章
どうしようもない夜
俺は何を考えてるのかさえ分からず暗闇の中をさまよっている。
一人になった三年目の春の終わり
温かな日々に満足しているはずだが眠れない夜がたまにある。
どうしてだろうと考えてみても答えは出ずにまどろみに消えていく。
そんなものだと自分に言い聞かせてみても腑に落ちないまま朝を迎える。
そんな日は決まってつまらない一日になる。
『また明日も気分が乗らないな…。』
などと思いながら俺は眠りについた。
翌朝、温かな布団から目覚め仕事へ向かう準備を始める。
準備が一通り済んだところで車に乗り込む。
8時30分、俺は仕事にむかう。
今日もつまらない一日が始まる。
どうしてこんなに気分が乗らないんだろう…。
仕事内容が嫌な訳ではない。
確かに仕事は好きとは言えない。
でも頑張らなくてはいけない。
変わらない一日の仕事をこなし家に帰る。
いつも通りの空間が俺を出迎えてくれる。
代わり映えのない日常…。
それに対しての不満など特にはない。
プライベートも特に悪いとは思わない。
なのにどうしてこんな気分になるんだろう…。
誰か教えてほしい…。
今日もまた眠れない夜を迎える。
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