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(待て…説教なんて俺のキャラじゃない…ん?そもそも何故こんな争いに発展したんだ?)
我に返った黒影が掴んでいた宇野の胸ぐらから手を離そうとした時だった。
今度は宇野が逆に黒影の頭をわしづかみした。
「私が幻夢さんを殺す?絶対にありえない!」
「おっ!?じゃあその武器はなんだ!!明らかに」
「これは幻夢さんに罰を与えるためのものよ」
「罰だと、何か悪い事したか…?」
ブチリと何かが切れる音がしたのを、黒影は確かに聞いた。
宇野は下を向き、その表情を一切見せない。
言ってはならない事を言った、黒影の頭の中はそれだけだった。
「あなたって人は!!」
それは絶叫、思わず手を離した黒影の目の前を光の鞭が暴れる。
鞭の軌道は思っている以上に読み辛く、今まで鞭を扱うような相手と戦った事もない。
攻撃が届くのも時間の問題だ。
「黒影…お前本当に何したんだ?」
「俺は何も…ん?」
床にバラバラと無残に転がるゲームの筐体が目に映った。
ナイフで画面を貫かれるどころではすまなくなった状態を見て、その前後の出来事を思い出す。
「大丈夫だ、まかせろ天帝」
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