一章『夜の住人』

2/9

11人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
覇闘学園。 昼間は普通の学園で偏差値や進学、就職共に高い実績を誇る学園。 しかし、そんな学園も夜になればまた違う一面を現す。 〈夜の界〉 学園の一日の日程が終わり、生徒が帰り始める時間帯から戦いは始まる。 特殊なバッジによって得られる異能の力を行使して争う戦場へと変わる。 歴史に残るような大戦を繰り広げた後の『夜』はしばらく平和だった、それも様々な混乱があったためで、現在は次のイベントに向かって再び活気を取り戻した。 次なる『皇』を決める祭、『覇闘祭』の開始宣言を狭間が行った。 『皇』とは名の通り、最も強い者を意味する。 その『皇』が大戦で消滅したため、より一層ボルテージが上がっている。 天帝と、ついてきた黒影も同じく夜の世界の住人だ。 夜の界はK(キロ)M(メガ)G(ギガ)T(テラ)P(ペタ)の5クラスに分類され、『覇闘祭』はGクラス以上からでないと参加資格が無い。 通常であればクラス分けの基準となるのはバッジが持つ能力の数に依存する。 一番下のKであれば一つ、上のPであれば五つというようになっており、それがそのまま強さにつながる。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加