懐古

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部屋に着くと、愛理紗は座りもせず、じっと部屋を観察している。 荷物が少ないから、1Rも広く感じて、なんだか恥ずかしい。 突然、 「夕飯,買い出しに行こ」 俺の手を引いて外へでると、 「ねぇ、あの部屋って気に入ってるの?」 「いや、思い入れは無いよ、越すのが面倒なだけ」 「ふーん、 ‐‐じゃあ、引っ越そうね」 なに その発想は…、 理解しかねる。 ま、まさか、こいつは霊能者で、あの部屋には悪霊でも居るのか。 「り、理由は?」 かなりビビリ入ってます。 「私が霊能者だから」 ま、マジっすか、俺泣いてもいいかな…。 「って、言ったら信じる?」 あっ!騙された。 「理由は、 駅から遠い、街灯が少ない、スーパーもコンビニも遠い、そして…二人で住むには狭い」 愛理紗さん、得意満面なところスミマセンが、 ちょっと待て。 最後に爆弾投下したろ、すんごい破壊力のあるやつ。 しかもサラッと。
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