懐古

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愛理紗と知り合ったのは大学3年の時だった。 たまたま、彼女の友人が俺の中学時代の級友であり。 偶然にも、その級友と病院の廊下で出会った事が切っ掛けだった。 「あれぇ?もしかして、谷口君じゃない? ここで何してんの?」 「ん?おっおぉ~ パジャマで出かける趣味は無いので、不本意ながら、ここに軟禁されてます。 羽村こそ何してんのよ」 「ふーん」 スルーかよ。 「私はここの学生さんさ。 ねえ、久しぶりだしさ、お見舞いに行こうか?」 「手ぶらじゃなきゃ大歓迎だよ」 「何がいいかな…リクある?」 「白衣を着たなまもの、なんなら羽村が頭にリボン着けて来てもいいよ」 「ざ~んねん。羽村ゆきさんは売約済み。 そうだな~、在庫品当たって見るか…楽しみにしててね」 マジっすか! むふふ、白衣の天使様。 てか、売約済み…って… 軽くショックを受けた俺は、素直じゃなくなる 「売れ残りなら返品すっからな」 彼女は「オッケー」と、笑いながら歩いて行った。
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