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カップ麺を食べ終わりストーブで暖を取る僕と、先程から何やら言いたいことがある様子で僕の背後2メートル程の距離から僕を見つめるマイロイド。
振り返っても目を反らすくせに、また振り返ると少女はこっちをじっと見ている。
そんな微妙に気まずい沈黙がかれこれ10分以上経過した時、彼女はやっと口を開いた。
「お願いが、あるんです」
妙に覚悟を決めたかのようなその口調に、僕は思わずじっと彼女を見る。
作り物とは思えない程に強い光を秘めたその黒い瞳を見ていると、何故かもやもやして酷く不愉快な何かが胸に湧いた。
「私をここに置いてくださいませんか?」
この少女は何を考えているのだろう。練炭なんていう古くさい自殺を阻んだ相手のところに居たいか普通。
焦げ臭くなり始めたズボンの裾辺りを見つめていても当然答えは出なくて、仕方なく僕は理由を問う。
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