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炙って出た煙が部屋に充満していくのを、始めは面白がって見ていたものの次第に気分が悪くなり、慌てて窓を開けたのを覚えている。
僕の部屋から流れ出る煙と強烈な臭いで、その時やっと家族は僕の遊びに気付いたというのだから驚きだ。
その事件で僕の部屋は恐ろしく気密性が高いらしいことがわかり、幼さなどすっかり無くした僕が似て非なる行為を思い付くに至る。
老朽化した建物だから当時より隙間も増えているだろうとは思ったが、これが失敗しても別荘ごと燃やすでも首を括るでもやり方は色々あるだろう。
そんなことを考えながらもドアや窓にガムテープを貼って隙間を無くし、てきぱきと事務的に作業をしていく。
めぼしい壁の亀裂にも貼り終え、僕は七輪に火を付けるべくその傍らにしゃがみ込んだ。
マッチをそっと入れて徐々に熱を帯びていくのを確認すると、僕はハウスダストが山ほど存在しているだろうベッドに寝転ぶ。
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