紅い館

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廊下の突き当たりに着くと、大きな扉があった 鏡哉「ここかな?」 扉を開けると大きなステンドグラスのある広間だった 誰かがステンドグラスの前で紅茶を飲んでいる レミリア「ようこそ、紅魔館へ。主のレミリア・スカーレットよ」 レミリアと名乗った者は見た目は小さな女の子だが、背に悪魔の翼を持っていた 鏡哉「へぇ、魔族か。見かけ通りの年じゃなさそうだね。」 レミリア「私は吸血鬼よ。もう五百年は生きてるわ。他に質問は?」 鏡哉「俺をここに来るように仕向けたのは、あんたか?」 レミリア「ええ。あなたの運命をすこし弄らせてもらったわ。私の『運命を操る程度の能力』でね。」 鏡哉「なぜ俺をここに連れてきた?」 レミリア「この幻想郷は八雲紫の力がないと入れないけど、あなたは別の方法で入ってきた。興味があったの。それと私とすこし遊んで欲しくてね。」 鏡哉「へぇ、なにして遊べばいい?」 レミリア「弾幕ごっこ以外にないわよ!」 いきなり大粒の弾幕が降ってくる 広間全体を走って鏡哉はかわし続けた 鏡哉「『鏡符、合わせ鏡の戯れ』」 さっき咲夜からもらったナイフを使って攻撃する レミリア「咲夜の銀のナイフね。どうしたの、それ」 鏡哉「もらった。『鏡刃、ミラーカッター』」 鏡の円盤がレミリアに向かうが、首を傾けてかわす レミリア「ふーん、咲夜がねぇ…。『天罰、スターオブダビデ』」 レーザーと弾幕が同時に放たれる 鏡哉「『鏡符、片側しかない合わせ鏡』」 鏡哉の目の前に大きな正方形の鏡が現れ、レミリアの放った弾幕は鏡の中に入っていった 鏡哉「さて、自分のスペルを受けてみな」 今度は鏡から吸収した弾幕が飛び出した それをかすりながらもかわすレミリア レミリア「いいわ!最高に楽しいわよ!『必殺、ハートブレイク』」 紅い槍がレミリアの手に創られ、投げつけてきた 鏡哉「速…」 ダンッ 受ける隙もなく胸に槍を受け、壁に叩きつけられる
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