紅い館

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鏡哉「う…うん?」 目が覚めると、ベッドの上だった レミリアのグングニルと八咫鏡の力がぶつかって爆発が起こった瞬間までの記憶はある そのまま寝ていたようだ ついでに傷の手当てもしてある ガチャ 咲夜「あら、起きたの」 鏡哉「ああ、これは咲夜が?」 包帯の巻いてある腕を上げる 咲夜「ええ。包帯巻いたのは私だけど、傷の治療をしたのはパチュリー様よ。」 鏡哉「パチュリー様って誰?」 咲夜「合ってないようね。パチュリー・ノーレッジ様。ここの大図書館にいる魔女。お嬢様の友人よ。」 鏡哉「ふーん。そうだ、一晩泊めて貰ったから行かなくちゃな。痛っ…」 咲夜「傷は治したけどまだ痛むから安静になさい。あとその件だけど、まだ保留にしといて。」 鏡哉「何で?余所者の俺を置いとくのか?」 咲夜「そのことについては今晩お嬢様が直接話があるそうよ。そういうことだから、まだ寝てなさい。」 鏡哉「んじゃ、お言葉にあまえて…」 咲夜「言い忘れてたけど、用があったらその鈴鳴らしなさい。別の妖精メイドが来るから。」 バタン 鏡哉「今晩何言われるのかな。『血を頂戴』なんて言われたらどうしよう。」 ズゥン 館のどこからか爆発音が響く 鏡哉「何だ!?」 窓の外を見ると館の一角から煙が立ち上っているのと、大きな袋を背にした影が飛んでいくのが見えた 鏡哉「『うつす程度の能力』」 部屋にあった適当な椅子と影の位置を入れ替えた ガツン 影の主は壁に激突した ?「痛~、なんなんだ?いきなり…。どこだここ…」 影の主は金髪で黒と白の服に大きな帽子をかぶった女の子だった そして近くには箒があった ?「お前誰だ?」 鏡哉「水月鏡哉。君こそ誰?」 魔理沙「私は霧雨魔理沙だぜ。何で人間が紅魔館にいるんだ?」 鏡哉「話せば長い」 魔理沙「短く話せ」 咲夜「その前に…」 魔理沙「げっ…」 ピチューン 鏡哉「あれやったの君だろ?自業自得だよ。」 魔理沙「とにかく話を…」 少年説明中…
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