6人が本棚に入れています
本棚に追加
西暦2013年 8月10日
今年も、BR法に基づきゲームが始動する。
「テレビをご覧の皆さん、私が今いる、この無人島で今年も選ばれし代表校の生徒達による、ゲームが開始されようとしています。たった今、私の後方にある建物の中が代表校の生徒達が、明後日ゲームの説明を受ける会場となる場所でございます。」
TVクルーらによる、ゲーム開催予告の中継番組が全世界で放送されていた。
この番組を見て、少し怒りを混み上がらせ青年が呟く。
「もう十数年か!BR法組織が、こんな馬鹿げたゲームを始動させたってだけで、すげー腹立たしいってのに、自衛隊が協力してるって思うだけで、元自衛隊として情けねぇぜ。さて、俺らも現地に向かうか。今から行けば、明後日までに到着するだろうしな」
彼の名は新堂。
彼はBR法組織を嫌い、彼自身が自ら設立した組織で対立チームを結成し、今回のゲームで反BR法団体と協力し活動を開始する。
そんな彼の愛妻である静香が、彼の呟きに返答する。
「離島での行方不明、失踪事件から最近やっと帰って来たと思ったら、また離島で……。しかも、今度は事件じゃなく毎年好例のゲーム!ゆっくり休む暇ないね。こんなゲーム開催して、一体……何になるのさ」
最初のコメントを投稿しよう!