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この光景を見て、新堂が自衛隊に捕まれた体を振り払い、担任教師と自衛隊に怒鳴り付ける。
「これだから、このゲームは腐ってるんだよ!放せ、放せよ!何で、こんな一番まともな事言ってた彼が……彼女だって、何もしてねぇってのに殺された。貴様ら大人は……あぁ、ちくしょー!ふざけんじゃねえぞ!」
担任教師は彼に例年の担任教師が口にする言葉を呟く。
「それはだな、新堂!この世は、もう子供の面倒なんか見切れなくなったからなんだよ。増え続ける少年犯罪、親や大人に対する反抗的な暴力。これ以上、大人は彼ら子供の世話をする余裕を無くしたからだ」
彼は担任教師に返答し、思いもしない言葉を呟く。
「それ、矛盾してねぇか!?今の世の中さ、少子化やこれからの未来に彼ら若者の知識と力が必要だとか言ってるにも関わらず、てめえら、大人は言い訳みてぇなご託を並べやがる。結局は、てめえら大人が甘やかし過ぎて子供が駄目になったんじゃねぇか!?違うか!?俺の言ってる事、間違ってるか!?」
担任教師は彼の言葉に対し、暫く黙り込んだ後に返答する。
「………。お前の意見は正しい!間違いないが、世の中な新堂みたいな考えを持つ子供ばかりならいいが、それを口に出来ず犯罪を犯してしまう子もいれば、何も考えず無意識に殺ったと言う子もいる。そんな子が多いから、今回の様なゲームが開催されたんだよ。それを、お前ならわかってくれるよな!?」
彼は担任教師の問い掛けにふて腐れながら返答する。
「そんなもん、知るかよ!勝手にしやがれ!」
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