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~第1章~ プロローグ
少年は二つの扉の前に立っていた。
少年が左の扉を開けようとすると、突然声が聞こえた。
「それは過去へと続く扉……覗いてみるかい?」
その言葉を聞いた少年は少し考え込み、
「じゃあ………こっちの扉は?」
そう問う。
「其方の扉は未来へと続く扉………覗いてみるかい?」
「そっか、でも何か大事な物が無くなっているよ」
「大事な物?」
「あはは、じゃあ僕が教えてあげるよ、僕がずっとここに居てあげるから……」
そう言って少年は座り込んだ。
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