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「……いいよ…」
冷たく言い放った彰。麻奈美は、横からの啓介の視線が痛かった
「分かった!行けば良いんでしょ行けば!」
仕方なく許す麻奈美
「じゃぁ、今日学校終わったら荷物持って、いつもの公園の前集合な」
その言葉を残し啓介は、走り去っていった
「待ってよ!啓介君~!」
必死に後を追う辰明
そして、学校も終わり皆と別れ一人で荷造りをしながら、もう一度呪いの村のことを携帯で調べていた
「何これ?」
辰明は驚いた。色々な噂があり、それはどれも奇妙だったから
でも、こんな事が起きるなんて、思ってもいなかったので軽く考えていた
そうして時間も過ぎ、集合時間が近づいているから、集合場所へと歩いて行った
「辰明!遅い!どんなけ私待たせるの」
集合場所に着くとムスッとした麻奈美が居た
「ごめんね麻奈美ちゃん。」
麻奈美の顔を伺いながらなら謝る辰明
「もう、良いよ。さっさと行ってさっさとかえるよ。」
怒り気味の麻奈美が言う
「皆忘れ物は無い?大丈夫よね」
遥が心配そうに皆に聞く
「そんなん。良いから早く行こ」
麻衣が面倒臭そうに言う
「良くない!いつもいつも貴方達は………」
いつもの如く遥の説教が始まろうとしていた
そこで啓介が
「はいはい。皆わかってるよな~。それじゃぁ行こか」
軽くあしらう
「…もう…!」
こうして、僕たち6人は、呪いの村を調べるべくその村がある山奥へと向かった
電車を乗り継ぎバスを乗り継いで5時間以上が経過した。最初は楽しくいっていた
3時間が過ぎた位で麻衣が文句を言いはじめた
「まだ~。いつ着くの」
と麻衣がダダをコネる
初めは聞き流していたが段々イライラしていた啓介がついにキレた
「うるさいねん!ちょっとは、静かにしろや!」
バスの前の座席を蹴り言った
「はぁ?何でキレる訳。マジウザいんだけど」
面倒臭そうに言う麻衣
「我、おちょくっとんのか!」
完全にキレていた啓介。
「二人とも、もう止めようよ。仲良く行こ?」
それを必死に止めに入る辰明
「そうだよ。啓介もキレ過ぎだよ。抑えて」
遥も仲裁しに入ってきた。何とか二人を引き離し、また平凡に目的地に向かう辰明達
かなりの時間が過ぎ目的地の山に到着した
「やっと着いた~」
背伸びをする麻奈美
「おう。やっとやな」
啓介も麻奈美と同様背伸をびした
「皆、トイレとか大丈夫?」
笑顔で聞く遥
「お前は、俺のオカンか!」
爆笑しながら言う啓介
「こっからどうするの辰明?」
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