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『……マジ………』
増田の家には、救急車やパトカーが停まっていた
悪い予感は、的中してしまったんだ
あのメールは、自殺前に送られた…遺書
丁度、家からタンカーで誰かが運ばれて来た
見なくても、解る…
『増田!!!!!!!』
俺は、タンカーに歩みより…横たわる増田に声を掛けた
横たわる身体には、無数の痣があった
痣は2種類
1つは、殴られた打痕
あと1つは…
『何だよ…、これ…』
それは、俗に情事の際に意図的に付けるキスマークで
頭がこんがらがって、直ぐには理解出来なかった
今日は、おばさんの帰りが遅いと言っていた
だから、中丸と自宅で遊ぶのだと
時間的に、おばさんはまだ帰ってない
なら、誰が通報した?
『急ぐから、通るよ』
救命師は、増田を救急車に運び入れた
そして、車を走らせた
それと同時に、家の中から中丸が現れた
『おい、中丸。増田、どうしたんだよ!何があった?オマエ、一緒にいたんだろ?』
『居たよ。急に、死ぬって言い出して…止める間もなく首を2階の窓から飛び降りたんだ』
『はっ?何でオマエが居て増田が飛び降りんだよ。俺に、メールが来たんだ。汚れたから、傍に居れないって。汚れたからって、なんだよ?』
『何だ、君にメールしていたんだね』
中丸は、ゾッとするくらいの不敵な笑みを浮かべた
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