6枚目

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『貴久が悪いんだよ。俺よりも、君を選んだのだから』 『どういう事だ?』 『俺がこんなにも大事にしてやっのに、君が好きだと言って相談してきたんだ。だから、俺がどれだけ大事にしてるか教えてあげたんだ』 『……まさか………』 『抱いたよ、貴久をね』 『てめぇ、何したか解ってるのかよ?』 『何って、身体を繋げれば貴久も俺の気持ちを理解出来ると思った。だから、抱いたんだ。なのに、自ら命を経つなんて…理解出来ないね』 『ゆ、許さない。てめえだけは、許さないからな』 俺は、中丸から離れて警官に増田の搬送された病院を聞いて向かった 田口は、居なかった どうやら、頭のいいアイツは状況を把握して増田に付いて行ったらしい 暫くして、病院の名前がメールで送られて来た だから、田口は知らなかったんだ 増田を苦しめた奴が、アイツの大事な奴を苦しめた奴と同じだと言う事を… 一命を取り止めた 下にあった樹木が、クッションになったらしい でも、増田は目を覚ます事はなかった
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