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『貴久が悪いんだよ。俺よりも、君を選んだのだから』
『どういう事だ?』
『俺がこんなにも大事にしてやっのに、君が好きだと言って相談してきたんだ。だから、俺がどれだけ大事にしてるか教えてあげたんだ』
『……まさか………』
『抱いたよ、貴久をね』
『てめぇ、何したか解ってるのかよ?』
『何って、身体を繋げれば貴久も俺の気持ちを理解出来ると思った。だから、抱いたんだ。なのに、自ら命を経つなんて…理解出来ないね』
『ゆ、許さない。てめえだけは、許さないからな』
俺は、中丸から離れて警官に増田の搬送された病院を聞いて向かった
田口は、居なかった
どうやら、頭のいいアイツは状況を把握して増田に付いて行ったらしい
暫くして、病院の名前がメールで送られて来た
だから、田口は知らなかったんだ
増田を苦しめた奴が、アイツの大事な奴を苦しめた奴と同じだと言う事を…
一命を取り止めた
下にあった樹木が、クッションになったらしい
でも、増田は目を覚ます事はなかった
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