第一章

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明日から晴れて夏休み。 ホームルームが終わると、加奈は嬉しくて皆のところへと、黒く肩まで伸びた髪を揺らしながら駆け寄った。 「やったね!明日から夏休みだよー!」 「加奈ー!だね!」 ふわふわの髪をツインテールに結んでいる可愛い広瀬桃華が言った。 「だなー。これで勉強から解放されるー!」 嬉しそうに笑顔で話すのは、ツンツンとした茶髪をして明るい田島健人。 「お前は、いつでも勉強なんかしてないだろ。」 フッと鼻で笑うのはメガネをかけており黒く短髪でクールな沢村真。 「なんだとー?だいたい真が勉強しすぎなんだよ。なあ、光?」 「あぁ?俺には関係ねぇっ!」 黒髪をツンツンたてて、ちょっと喧嘩っ早くて口が悪いのは西山光。 「もう、光。口が悪いわよ。」 姉のようになだめて綺麗な長い黒髪をしているしっかり者は中村聡美。 「そんなのいいじゃん。てかさー、明日から夏休みなんだから、皆でなんかしよーよ。」 黒髪のショートカットでさっぱりしてて大人っぽいのは佐藤怜子。 この6人が加奈の仲が良い友達だ。 「怜子の意見に賛成!夏休み皆で遊ぼうよ!」 加奈は笑顔で皆に言った。 「確かに、な。で、何して遊ぶんだ?」 真はメガネに手を人差し指を当てながら言った。 「うーんと、それは…。皆は何かしたいことある?」 加奈は困った顔をして、皆に問いかけた。 「はいはーい!俺、肝試ししたい!!」 元気良く手を上げて健人は言った。 「肝試しかー。いいかもね!」 加奈は面白そうだと思って賛成した。 「俺は行かねーぞ。」 光は明らかに不機嫌そうに行った。 「あれれ~?何々~、光は怖いのか~?」 健人はバカにしたようにニヤニヤとしながら光を見た。
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