1人が本棚に入れています
本棚に追加
その本屋は意外にも綺麗に整っていた。
ホコリは見当たらないし、本はとても昔の本と今現在の本が並んでいた。
外見とはとても違った雰囲気で、とても良い感じだと少女は思った。
カウンター(らしきもの)の奥に一人の老人が石像のように(瞬きはしていたが)微動だにせず座って居た。
少女は特に気にも留めず、新しく読むための本を探していた。
すると、老人が少女を見て少女に問いかけた。
「いらっしゃい。何か悩み事でも?」
普通なら「いらっしゃい」の後は「何かお探しですか?」等といった言葉がくるはずだ。
少女は不審に思いながらも
「えぇ…まぁ…」
と言ったが、実際は悩みなど無い。
ここで「いいえ」と答えたら後先面倒な感じがすると少女は思っていた。
最初のコメントを投稿しよう!