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じつは、その小屋には実際にその女が住んでいた。
いつも奇怪な紅い仮面を付け、血に塗れた二振りの剣を携えて、いつも古びた森を徘徊していた。
森は静寂に包まれ、聞こえる音は女の剣の擦れる音と、足元の乾いた枝が折れる音だけだった。
女はいつも寂しく辺りをさまよい、1人涙を流していた。
村人はこの女を忌み嫌い、村へ入ることを禁じた。
女は年が若く、とても綺麗な琥珀色の長い髪をしていた。
女がこの様に森の小屋に居る理由は、悲しいモノだった。
その話をしよう…
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