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「おーこれはまた……」
俺と坂市さんは男女達の方へ歩み寄り、”此処”に集められた人達の目の前まで行く。
やはりというかなんというか、結構な人数の男女がそこに存在していた。
「また新しい奴が来たか……。恐らくお前が最後か」
俺が来た瞬間、一人の女性が説明口調で呟いた。
その女性、説明口調女を見ると、中々綺麗なお方で、キリッとした眉、切れ長の目。
凛々しくも、美しい女性である。
そして、腰くらいある長い髪。
容姿はめちゃくちゃ好みである。
しかし何故か俺が今着ているジャージと同じ上下黒ジャージである。
何故か俺が今着ているジャージと同じメーカーのジャージである。
何故か俺を何時もストーキングしていた女と容姿が酷似していたのである。
最初気付かなかったけどめちゃくちゃ似てんだけど。
駄目だ俺。
気にしちゃ駄目だ。
世の中似た人は蟻の如く居る。
それは言いすぎたな。
うん。
とりあえず気にしちゃ駄目だ。
とりあえず、あいつだったら、全力で逃げようと心に誓った。
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