一界目 荒れ地と空

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「最初から?」 「あぁ、最初からだよ。二番目に来た奴が言ってたからさ。俺が此処に来る前から有った、てさ」 「なるほど……。どう思いますかね坂市さーー」 後ろを振り向き、坂市さんに問い掛けようしたが、そこには坂市さんはいなかった。 なぜ? なぜだ? さっきまで一緒に居たはず……。 さっき? さっきって何時だ? くそッ!!どうなってんだ此処はッ!! 浮いているテレビ。 失踪した坂市さん 大体、此処は何処なんだ? 「ど、どうした? なんか顔色悪いぞ?」 ふと、気づくと西可君が俺の顔を見つめていた。 上目遣いで。 こいつ、かわいいな。 本当に男か? 背も百五十センチくらいしかないぞ? 容姿なんか美少年というよりは美少女じゃないか。 て、俺はなにを考えてんだ。 違うだろ俺。 「あぁ、大丈夫だ。それより坂市さん知らないか?俺と一緒に来た人なんだけどさ」 「坂市さん? 誰それ?」
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