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俺はなにか違和感を感じ、西可に問い掛ける。
「俺と一緒に居ただろ?」
「は? お前ずっと一人だったぞ?」
「そんなわけないだろ。俺は確かにあの人と……」
「んなこと言われたってさ……。」
確かにお前一人だったよーー。
なぜか俯きながらそう言う西可。
「そうか……」
と、俺は言い、ブラウン管テレビの液晶画面に触れた。
ひんやりとした感触が左手の手の平に伝わる。
冷たい、不気味なほどに。
「色峰? なにしてんだ?」
「いや、なんとなーーー」
いや、なんとなく触っただけだ。
と、言おうとした時ーー。
「はぁぁーい。皆さんこんにちはーー。おとなしくしていたかなーー?」
俺の言葉は誰かの声によって遮られた。
声からして女性だろうか。
とりあえず、声がした方を見る。
即ち上。
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