一界目 荒れ地と空

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俺はなにか違和感を感じ、西可に問い掛ける。 「俺と一緒に居ただろ?」 「は? お前ずっと一人だったぞ?」 「そんなわけないだろ。俺は確かにあの人と……」 「んなこと言われたってさ……。」 確かにお前一人だったよーー。 なぜか俯きながらそう言う西可。 「そうか……」 と、俺は言い、ブラウン管テレビの液晶画面に触れた。 ひんやりとした感触が左手の手の平に伝わる。 冷たい、不気味なほどに。 「色峰? なにしてんだ?」 「いや、なんとなーーー」 いや、なんとなく触っただけだ。 と、言おうとした時ーー。 「はぁぁーい。皆さんこんにちはーー。おとなしくしていたかなーー?」 俺の言葉は誰かの声によって遮られた。 声からして女性だろうか。 とりあえず、声がした方を見る。 即ち上。
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