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「……今からーする」
「え? なにか言ったか?」
俯きながらぶつぶつと呟く奏。
奏の傍に居た俺にさえ聞き取れないくらい小さな声で呟く。
そんな時だった。
ジリリリリという目覚まし時計のアラームに酷似した、けたたましい雑音がこの世界に響き渡る。
「あー、そろそろ始まっちゃう……ぽいね。皆様集合!!」
ノエルの掛け声と共に、わらわらとノエルの周りに集まる人達。
ちなみに、俺と西可と奏と俺をひたすら睨むことに集中している少女は、ノエルが空中から着地した時から周りに居た。
つか、ノエルが俺らの近くに着地したんだけどな。
「いやー予想外だったよ。こんなに覚醒者がいるなんてさー。後、早すーー」
「んなのはどうでも良いんだよッ!! 此処はどこだよッ!? てか、此処でなにすんだよッ!?」
はぁー。と、ノエルがため息を吐きながら話していると、それを怒声で遮るように、男が現れた。
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