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「なにって……。ゲームだよゲーム。とってもシンプル。尚且つ簡単なね」
ノエルは男を馬鹿にするように目を細め微笑し(のように感じる。ずっと微笑んでるからわからないが。)、未だ宙に浮いているテレビの天辺を軽く平手で叩く。
「そんなんは知ってんだよッ!! 俺はそのルールを教えろって言ってんだよッ!!」
いや、お前さっき此処は何処だッ!! みたいなこと言ってたぞ?
絶対知らなかっただろ?
「うん、それ。ボクは皆にルールを教えるために此処に来たんだね、うん」
「あ? ならさっさと教えろや」
「あ、タンマ。ちょっと質問して良いか? ノエル」
ふと、さっきのノエルの発言が気になり、俺はノエルに問い掛ける。
ノエルを含め、此処にいる奴ら全員が一斉に俺を見る。
男はジロリと俺を睨んでいた。
睨むなよ。
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