一界目 荒れ地と空

14/22
前へ
/27ページ
次へ
「なにって……。ゲームだよゲーム。とってもシンプル。尚且つ簡単なね」 ノエルは男を馬鹿にするように目を細め微笑し(のように感じる。ずっと微笑んでるからわからないが。)、未だ宙に浮いているテレビの天辺を軽く平手で叩く。 「そんなんは知ってんだよッ!! 俺はそのルールを教えろって言ってんだよッ!!」 いや、お前さっき此処は何処だッ!! みたいなこと言ってたぞ? 絶対知らなかっただろ? 「うん、それ。ボクは皆にルールを教えるために此処に来たんだね、うん」 「あ? ならさっさと教えろや」 「あ、タンマ。ちょっと質問して良いか? ノエル」 ふと、さっきのノエルの発言が気になり、俺はノエルに問い掛ける。 ノエルを含め、此処にいる奴ら全員が一斉に俺を見る。 男はジロリと俺を睨んでいた。 睨むなよ。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加