一界目 荒れ地と空

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熊のぬいぐるみが狂った様に叫んでいるこの状況はいったいなんなのだろうか。 俺は今だ叫び続けている熊さんを見据えながら、ある異変に気付く。 バキリと、なにかが砕けた様な音を鳴らしながら、空中に亀裂が走ったからだ。 次第に亀裂が広がっていき、銀色に鈍く光る破片と共に穴と化した亀裂から大量の”闇”がこの荒れ果てた大地にこぼれ落ちた。 「さぁ!! ショータイムだァ!!野郎共!! 逃げるなり戦うなり好きにしやがれ!」 ”闇”がこぼれ落ちた瞬間、熊は口角を吊り上げ鋭い牙を覗かせながらそう叫ぶ。
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