プロローグ

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--現在の時刻、一時五十分二十三秒。 俺はとりあえず昼食(朝食?)のカップラーメンを喰らい終え、天井を見上げながら食卓の椅子に腰を掛けている。 つまりは、呆けていた。 眠くもないし、テレビも面白いのやってないし、外に出掛けたくないし……。 要するにだ、呆けるしかないのだ。 残念なことに。 やることがない。 つまらない。 「ん? メール?」 ふと、食卓に置いてある携帯を見るとバイブレーション機能により小刻みに振動し、唸っていた。 「誰だ?」 いや、誰だかわかるけどもさ。 俺は誰から送られてきたか確認するべく携帯を取り、ディスプレイを見る。 やはりと言うか、予想的中と言うか。 「……またか」 俺の目線の先、つまり携帯のディスプレイには『淡水一夜様(あわみずいちや)』と、表示されていた。
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