プロローグ

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「なんだよ……これ」 未だに鳴り続ける不気味なメロディー。 大体、こんな悪趣味な着メロをダウンロードした覚えがない。 ならこれはなんだ? この状況はなんだ? この非常事態に俺は動けずにいた。 本当ならば勢いよく立ち上がり、直ぐさまにこの部屋から逃げ出したい。 が、体が言うことを利いてくれない。 実際に動かないのだ。まさに金縛りである。 「な……んで……だ。ちくしょ……う」 そして次第に目が霞んでくる。 この状況は非常にまずい。 本当にまずい。 だって動けないし目が霞んでくるし俺ヘタレだしニートだし。 あ、俺もう駄目だわ。 そう悟った瞬間、俺は意識を離した。 つまりは気絶したのだ。 そして、気絶する刹那、俺は”ソレ”を見た。 ディスプレイに浮かび上がる”文章”を。 『あなたは参加者に選ばれました。なので今からゲームを行います。拒否権はありません。それではさっさと行ってください。てか行け』
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