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「いいさ。こいつが勝手に聞いた事だしよ。聞いちゃいけない事ぐらい一個や二個位あるだろ?」
幹人はそう言うとニッコリ微笑み彩乃の方を向くと、説教していた。
すると、やっと説教が終わったらしく七海を方を向いて顔を下向きながら渋い顔をして謝った。
「ごめん。そんなこと知らずに聞いて…………。」
『良いよ。彩乃の好奇心はいつもの事だし、それにそれが彩乃らしいでしょ?』
幹人はそれを聞くとホッとしていた。
彩乃は何故か泣いていた。七海は彩乃に言い過ぎたかと思い謝っている。
だが、彩乃の泣いているのは、嬉し泣きだ。
『もう帰ろうか?そしたら、この町は夜は物騒だしな。』
「ああ。確かにな。帰るか。」
「うん。」
皆はそう言うと帰っていった。
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