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だが、七海にして見れば容易い事なのだ。
(喜んでくれるのは嬉しいが、そこまで大袈裟にしなくても良いと思ってしまう。)
七海は大袈裟が余り好きでは無いのだ。
「次の時間、筆記テストだって。それも全教科やるらしいよ?」
「マジかよ。あり得ねぇ。出来るか普通?」
七海は二人のやり取りを見て笑っていた。
『そんなに嫌なのか?まだマシだと思うがな。それに、今日は部活あるぞ?』
七海はしっかりと部活があることを伝える。
部活のキャプテンは勿論、七海なのだ。
それを聞いた途端、二人の顔色が悪くなった。
「マジ?それ嘘じゃ無いよな?」
幹人は半信半疑に疑いを掛けてくる。
それとは裏原に彩乃はしんどそうにしていた。
「幹人、七海が嘘付くわけ無いじゃん!マジだる~。何で体力テストがある日まで部活があるんだよ!」
彩乃はしんどそうにしていたわけでは無く、怒りを抑えて顔色が悪かっただけである。
幹人と彩乃の怒りはMAXを越えかけている寸前で今は止まっている。
多分、今何かしらの刺激をちょっとでも与えたら、怒りは爆発する事は、今の危機を脱出出来て居ない七海が一番良く分かる。
(どうにかしてくれ~!!!)
七海は必死に心の中で叫んだ
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