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「・・・意味、分かんねぇよ」
「・・・・・。」
俺の言葉を聞こえないように、
彼女は手で耳を塞いだ。
俺はその手をほどき下におろした
「俺はまだ好きなんだ!本当に、好きなんだよ!なのに・・・」
「・・・・・ごめん」
彼女はうつむきがちに、言った。
俺は無意識に涙を流してた。
「・・・・・。」
「・・・・・。」
しばらく沈黙が続いた。
雪が降り出したけど、二人とも
動こうとはしなかった。
何か言わないと。と思い、
俺は言った。
「・・・現実の俺って・・・一体何の事なんだよ・・・」
「───夢で逢えたら」
彼女は小さな声で言った。
「え?」
「私の夢の中に出てきた君はね、そう言ったの・・・。」
「俺が?」
「うん」
「・・・・・そうか」
彼女の予想外の発言に、
俺は呆れてしまい、座り込んだ。
彼女は構わずに、言葉を続けた。
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