2人が本棚に入れています
本棚に追加
ボーカルは黒髪で、耳の下ぐらいまでのサラサラヘアーで前髪で顔の8割が見えない。
優しそうな顔立ちのフジさん。
森と並ぶと見えなくなるほど細く、綺麗な顔の整った、いわゆるイケメン!ていうか典型的ナルシストな印象を受けるギターのレオさん。
身長が185センチあるというドラムのN。
毎回毎回最後のシンバルで手を抜くので本当にイライラするやつだった。
ベースは森、という4人でツインギターのときはフジさんがギターボーカルをつとめていた。
演奏曲は
メロディックストームとレディスタディゴーで
ボーカルとギターはうまかったが、ベースが目立ちすぎでギターのラインが聞き取れなかった。
ドラムは下手ではないが途中途中で余裕なとこがあるのか変なクセがありとても嫌みなリズムだった。
今思えばその問題点を指摘すれば良かったが、全体的に練習という感じの音量ではなく、サビにいたっては爆音すぎで息ができなかった。
練習が終わり、なにか食べにいこうという話になり外に出た。
私はボーカルだったために発声練習はどんなことしてるんですか?とフジさんに聞こうとするとNがしゃしゃりでてきて馴れ馴れしく私の肩を抱いた。
ねえ、メアド教えて?と彼が私に話すたびにタバコの煙が顔にまとわりついた。
ああまた今度ね、と愛想笑いを返した瞬間にミュールにタバコの灰が落ちた。
このくそやろうこれジルスチュアートだぞ!と思いながらまたフジさんに声をかけようとすると携帯をとられ、無理やり赤外線された。
Nにメアドを知られたことは憂鬱だったけどどさくさに紛れてフジさんのアドレスも交換した。
私はこのとき、「フジさん」に好意を抱いていた。
まだ本題には入りません(笑)
最初のコメントを投稿しよう!