世界観

3/3
前へ
/33ページ
次へ
内閣総理大臣に就任した今村総理は数々の改革を行った。 自衛隊の装備増強もその一つだ。 航空自衛隊のF-4EJ戦闘機をヨーロッパ共同開発のタイフーンの改良型に置き換え、海上自衛隊の規模も増強した。 数々の改革のかいもあってか日本の景気は目まぐるしく回復していった。 国民は、皆、このまま、うまくいくだろうと思っていた。 しかし、2014年に世界が変わった。 地球温暖化問題はアメリカ合衆国が捏造したフィクションだという情報がウィキリークスによって発表されたのだ。 この情報は瞬く間に世界を駆け巡った。 その結果、アメリカの権威は地に落ち、国連は形骸化した。 さらには、世界各地で紛争や内戦、戦争が発生し、ヨーロッパやアジア諸国は火に覆われた。 そして、ロシアでは北カフカス地方でチェチェン人達が独立運動を起こし、第3次チェチェン紛争が勃発。 インドとパキスタンが全面戦争を開始。 2011年にチュニジアで起こった民主化運動の影響で中東の主たる石油産出国で内戦が勃発。 再びオイルショックが起こり、アジアとアフリカの発展途上国で紛争が勃発。 国際情勢は混迷を極めていた。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加