バカと鬼才と召喚獣

クラスメート

福｢では、自己紹介でも始めましょうか｣

おい、待て担任。マジで自腹で畳を購入しなきゃあいけないのか？

福｢そうですね。廊下側の人からお願いします｣

そんなこと思ってたら、“福原教員”……福原先生の指名を受け、一人生徒が立ち上がり、名前を告げました。
えっ…木下優子？

優？｢木下秀吉じゃ。演劇部に所属しておる｣

あぁ、木下さんの双子の弟くんか。パッと見ても、じっくり見ても女子と間違えるんですよね。

去年リアルに間違えて、女子更衣室に連れていかれると所を目撃したな。あの時、かなり可哀相だったから絶対間違わないようにしようと誓ったな。

秀｢と、いうわけじゃ。今年一年よろしく頼むぞい｣

と言って、木下さんの弟くんは微笑み座った。……このバカの集まりのクラスで来年のこの時期まで何人、彼の本当の性別を覚えているか見物です。

康｢…………土屋康太｣

まあ、土屋は保健体育以外は壊滅的だろし、居ても可笑しくない。

美｢島田美波です。海外育ちで、日本語は会話はできるけどよみかきが苦手です｣

島田さんか…コイツにも去年大変な目に遭わせられましたな。話し掛けたら“ダマレ、チカヨルナコノウジムシ“って言われた時は本当にショックでトイレとお友達状態だったな…