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その後も会話が続くが、福原先生が教卓を叩いて警告を発してきた。
福「はいはい。そこの人達、静かにして下さいね」
バキィッ
バラバラバラ………
突如、先生の前でゴミ屑と化す。まさか軽く叩いただけで崩れ落ちるとは。
まさに最低なクラスに相応しい仕打ちですこと。
福原先生は予備の教卓を取り行って少しして、坂本と吉井が廊下に出ていった。
さて…福原先生が戻ってくるまで読書でもー
???「篠塚進くんですよね?」
進「えっ?」
カバンから小説を取りだそうとすると、不意に声を掛けられた。声がした方を振り向くとそこには瑞希がいた。
瑞「あ、やっぱりシノくんですね」
あー…それで呼んじゃダメなんだよな。あ、また素が出ちまった。
もうめんどくさいさいな。この部分の時だけ素に戻るか…
進「はぁー…何でわかったんですか?」
瑞「ふふふ…それはわかりますよ。シノくんのお母さんがシノくんがこの学園にいることを教えてくれたんですよ」
進「全く、母さんは……」
長く細いため息をつき、外を眺めた。
ところで、なんで俺が瑞希と親しく話してるのかというと、簡単な話し瑞希と俺は幼なじみだからだ。
この学園でこのことを知ってるのは誰もいない。
だから、島田、土屋、木下、あと俺の目の前奴以外のクラスメートが殺気立てこちらにカッターを向けてる訳だ。
瑞希が離れた同時に奴らの手からもカッターが離れるだろな…
瑞「あっ、先生が着たみたいです。私はこれで」
進「ん?また後で」
シュタタッ
予想通り、瑞希が離れたと同時にカッターが飛んできやがった。
卓袱台じゃなかったら死んでいた。コイツら躊躇なく刃物を投げるなんて正気じゃない。
てか、なんでこのカッター若干貫通してるだよ…市販の奴だろ?
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