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福「坂本君、キミが自己紹介の最後の一人ですよ」
雄「Fクラス代表の坂本雄二だ。さて、皆に一つ聞きたい」
坂本はゆっくりと全員の目を見るように告げる。
間の取り方が上手いな。全員の視線が坂本に集中している。
俺達の様子を確認した後、坂本の視線は教室内の各所に移りだす。
かび臭い教室。
古く汚れた座布団。
薄汚れた卓袱台。
こんな所で一年勉強するにはかなり苦労するだろな。
雄「Aクラスは冷暖房完備の上、座席はリクライニングシートらしいが…不満はないか?」
『大ありじゃあっ!!!』
二年F組の生徒の魂の叫ぶ。
だが、俺は坂本がAクラスの話した瞬間に悟ってしまった。
コイツ、まさか…
「だろう?俺だってこの現状は大いに不満だ。代表として問題意識を抱いている」
俺が諦めていたことを…
「そこでだ、これは代表として提案だが」
この最下層クラスでやるつもりなのか。
「FクラスはAクラスに『試験召喚戦争』を仕掛けよと思う」
Fクラス代表、坂本雄二は戦争の引き金を引いた。
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