1章―お試しアプリ

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「…母さん」 何故だろう。 その日は、靴を履き支度を急ぐ母を呼び止めた。 "部屋゛を出て。 階段を玄関が見えるところまで降りた。 「なぁに?お菓子ならまだあるでしょ」 顔をあげることもなく、母はそう言って玄関を飛び出した。 1ヶ月ぶり、だったのに。 言葉は永遠に言えなくなった。 『私、いなくなっていいよね。母さん…』 さよなら。
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