prolog

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世の中こんなベタなことあってたまるか 「なぁなぁこの後暇なんでしょ??」 「ちょっとだけでも遊ぼうよ。オケとかさ」 「いや、だから…行きませんてば…」 人通りの少ない小道の突き当たり 小さな女子高生が1人二十歳くらいの男二人に絡まれていた 「遠慮しなくていいからさぁ~」 男のひとりが女子高生の腕を掴む 「ちょ、離してください!警察呼びますよ!?」 女子高生は必死の抵抗を見せるが成人男性の力に及ぶはずがない 「離してください!!」 女子高生の声は涙ぐみ始める 「あはは~可愛いなぁ」 キッと女子高生は男を睨む 携帯を片手に構えようとしたとき… 「おい、その子離せよ」 いっこうに手を離そうとしない男たちの後ろから突然声がした え…?だれ… 振り返ると長身細身の男子生徒が立っていた――
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