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「…かさか、赤坂!!」 ばこっ 本となにかが当たる乾いた音がした 「…ったぁ~」 呼ばれた少女は頭を自分の撫でる 先生に教科書で叩かれたのだ 「授業中にお前よくそんな堂々と寝られるな。先生悲しいぞ」 「す…すいません…」 あははは…教室が和やかな笑いに包まれる ここは私立盟梁館高校 の2ー5の教室 春の暖かい陽気漂う何の変哲もない午後の国語の授業中である いけない、昨日の事考えてたら寝てしまった! 赤坂 日和[アカサカ ヒヨリ]は慌てて教科書に目を戻す
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