1

3/38
前へ
/44ページ
次へ
しかし外はいかにも春というぽかぽかの陽気 いい、天気だなぁ… 授業には集中もせずついそんなことを考えてしまう 「赤坂~。また意識飛んでるぞー。そんなに眠いなら続き読め!」 「は、、はいっ!」 ぽーっとしている頭を急いで働かせ該当ページを開き読み始める 「そしてまた博士は走り出した。息――…」 「…赤坂。そこもう30分前にとっくに終わってるぞ」 「え゙…」 あははは… クラスから再び笑いが起こる キーンコーン カーンコーン… それと同時に授業終了のチャイムが鳴った 「ひーより♪」 日和と同じクラス、同じ部活の笹谷ゆりこ[ササヤユリコ]が日和のもとにきた 「よく寝てたねぇw」 「別に寝たくて寝てたわけじゃないよ~」 日和は困ったように笑う 「ヒーローのことについて考えてたの」 「ひーろー??」 ゆりこは小首を傾げる
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加