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死にかけた…
死にかけたな。
いや死んだだろう。
「…はい、
暴走した車にはねられて…」
「そうか、それは気の毒だな…わたしは自らこの命を断ったよ。」
自殺…か。
辺りを見回すと窓の外から驚く物が見えた。
「ッ!あれは…名古屋城!?」
みえたのは悠然とライトアップされた名古屋城だった。
名古屋城から永見の家は近い。
帰れるじゃないか!
ハハッよかった!
「帰ろうとしても無駄だよ」
その衝撃的な言葉を放ったのは永見と同じ年ぐらいの女の子だった。
「ど、どういうことだよ…!?」
永見は必死に問い詰めた。
「ちょっと、そんなに詰めてこないでよ。わたしだってよくわからないんだから、…でもドアが開かないのよ!いえ、触れることもできないの!」
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