兄妹の朝

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「風呂先入る、ワリぃ。」 「私も今日同伴だから早く出てきてね。」 「オウ、なんか餌作っといて。」 「はーい。」 キッチンに向かうと冷蔵庫にはママが今朝作ってくれた…と思われるオムライスが二個入ってた。 そして私が用意した物は… 「お茶漬けかぁ…」 シャンプーの香り、洗い立ての髪を拭きながら兄が言う。 「オムライスが良ければチンするよ?」 「いや、重い…」 「重いと思って…オムライスはレオレナが食べるでしょ?一石二鳥。」 「さすがキャバ嬢、話わかる。」 「だって、お兄ちゃんの部屋、お酒臭かったもん。昨日はどれだけ飲んだの?」 「5本。」 「何を?」 「売り上げになるシャンパンだから飲んだに決まってるだろ?」 シャンパン5本!? 私、コーラでも無理だ。 「焼酎とかでも飲むの?5本。」 「そんな単価低い上に度数高い悪循環物質、5本も飲まねーよ。」 ってか、水やジュースでも無理… 考えただけで酔っちゃいそうだよ。 「それだけ飲んだなら…納得。」
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