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蓮「えっ!?
………まっマジでここから逃げるんですか?」
蓮の目に飛び込んできた光景があまりに、とんでもなかったので、町のギルドに行くという役割を忘れてしまうほど、拒否を示した。
蓮の眼前に現れたのは、直径2メートルほどの長大なトンネルであった。
しかし、その長さは、先が見えず、また角度が20度もあった。
周りは土による壁であったが、地面は凸凹しており、下手すると壁や天井にぶつかる可能性があるほど、危険なコースであった。
蓮「こっここって、本当に子供達は通ったんでしょうか?」
蓮はあまりに危険な脱出路だったので、おそるおそるタミルに尋ねた。
タミル「そうじゃよ。
少し待つのじゃ、今おぬしが乗り込むものを持ってくるからの?」
タミルは蓮に肯定すると、蓮の背後を見ながら、そう言った。
蓮「ん?乗り込むもの?
なにかあるんですか」
蓮はタミルの目線から、振り返ってみると、………
ゴロッゴロッ
蓮「へ?」
タミル「ようやっと、来たみたいじゃの。」
奥から現れたものを見て、蓮は固まり、タミルは待ち望んでいたようにそう言った。
蓮「タッタミルさん?
こっこれはなんに使うんですか?」
蓮はギギギギギギッとタミルの方を振り向くと、予感よ外れていてくれと言わんばかりに聞いてきた。
タミル「レンよ。
なにをゆうておるのじゃ、おぬしはこれに乗り込んで、脱出路から、逃げだすのじゃ。」
蓮の懇願を否定するように、タミルは蓮に説明した。
蓮とタミルの前に運ばれてきたのは、直径が1.8メートルほどの土でできた球体であった。
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