第16話

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海を進む船が1隻 その甲板に1人の男がいた。 蓮「ふぁ~あ。 船員の話だと、そろそろ着くはずなんだがな。」 その男=蓮は陽気な天気に欠伸をしつつ、海を眺めていた。 スカイガルドを出港して、1週間 船はシーガルドにつこうとしていた。 船員「見えたぞーーーー!! ポートグラフだ!!」 マストの見張り台にいた船員は、港が見えたことを大声で、下に伝えた。 蓮「どこだ? うーん、………おっ!?あれか!」 蓮は船員の声を聞くと、船首から身を乗り出し、目を細めて見ると、 うっすらと、水平線に町が見えたのだった。 蓮「1週間、世話になりったな。」 船員「いや、こちらこそありがとな。 レン、向うを出港するときはすまなかったな。」 1週間で仲良くなった、出港のときいざこざがあった。船員握手を交わした。 蓮「気にすんなよ。 どうせ、指輪に材料を入れてきてるから、乗せてもらった木材とできるしな。 それじゃあ、元気でな。また会おうぜ。」 蓮は握手を終えると、身体強化した左手で、木材を抱えると、右手で馬を引きながら、船を下りて行った。 蓮「うぅ~ん。……… さっまずは、荷台を創らないとな。」 船を下りた蓮は、木材を地面におろすと一度伸びをしてから、指輪から残りの木材を出して、詠唱を行い荷台を創った。 蓮「よし、これでもとどうりっと。 セキトを1週間も船に乗せてごめんな。 また、よろしく頼むよ。」 荷台を創り終わった蓮は馬=セキトにねぎらうように話しかけながら、荷台につないだ。 ブルルルル ヒヒーン!! セキトは気にしていないというように、首を横に振ると、元気よく鳴いて蓮に答えた。
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