第16話

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しばらく、蓮の愚痴は続いた。 1時間後、 蓮「ちっこれだか………おっ屋根だ!? ということは、やっと村か~。 おぉーさみぃ~。 さっさと行って、暖まろう。」 蓮は前方に屋根が見えたことで、やっと落ち着いたのか、愚痴を言わなくなり、早く暖をとるために、馬を急がせるのだった。 蓮「なっ!?これは?」 村に到着した蓮は、村の状態を見て驚愕した。 なぜなら、村にあるすべての家が、蓮の身長までの大きさしかなかったのである。 しかも、屋根は鋭角で地面についてしまっていることもあり、人間が1人で寝るためのスペースしかないような家が、建ち並んでいたのであった。 蓮「(なんだ、この村は? 小人の村なのか?というかそんな種族もこの世界にはいるのか?)」 コンコン 蓮は変な村の様子に困惑しつつ、1番近くにあった家のドアをノックしてみた。 すると、 …………… 蓮「あれ?」 コンコン …………… 蓮「いないのか? なら、別の家で、………」 30分後 蓮「おかしいな。 誰もでない。 (この村は破棄されたのか? いや、ところどころに踏み荒らした跡など、生活の形跡があるってことは、まだここに住んでるよな。 なら、狩にでも行ってるのか? いや、それもおかしいな。村人全員で借りに行くはずもないか。………)」 村を1周りして、1番最初の家の前に戻ってきた蓮は、ドアに背をあずけて、誰も家から出てこないことについて、いろいろと推測を始めた。 ガチャッ 蓮「………うわっ!?」 ぶつぶつ呟いていた蓮は、突如引かれたドアに反応できず、背中から倒れこんでしまった。
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