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しばらく、蓮の愚痴は続いた。
1時間後、
蓮「ちっこれだか………おっ屋根だ!?
ということは、やっと村か~。
おぉーさみぃ~。
さっさと行って、暖まろう。」
蓮は前方に屋根が見えたことで、やっと落ち着いたのか、愚痴を言わなくなり、早く暖をとるために、馬を急がせるのだった。
蓮「なっ!?これは?」
村に到着した蓮は、村の状態を見て驚愕した。
なぜなら、村にあるすべての家が、蓮の身長までの大きさしかなかったのである。
しかも、屋根は鋭角で地面についてしまっていることもあり、人間が1人で寝るためのスペースしかないような家が、建ち並んでいたのであった。
蓮「(なんだ、この村は?
小人の村なのか?というかそんな種族もこの世界にはいるのか?)」
コンコン
蓮は変な村の様子に困惑しつつ、1番近くにあった家のドアをノックしてみた。
すると、
……………
蓮「あれ?」
コンコン
……………
蓮「いないのか?
なら、別の家で、………」
30分後
蓮「おかしいな。
誰もでない。
(この村は破棄されたのか?
いや、ところどころに踏み荒らした跡など、生活の形跡があるってことは、まだここに住んでるよな。
なら、狩にでも行ってるのか?
いや、それもおかしいな。村人全員で借りに行くはずもないか。………)」
村を1周りして、1番最初の家の前に戻ってきた蓮は、ドアに背をあずけて、誰も家から出てこないことについて、いろいろと推測を始めた。
ガチャッ
蓮「………うわっ!?」
ぶつぶつ呟いていた蓮は、突如引かれたドアに反応できず、背中から倒れこんでしまった。
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