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タミル「簡単じゃよ。
このスノーント村はの、2つの意味でここシーガルドでは有名な場所なんじゃ。
1つはここの気候。1年のほとんどを通して、雪が振るような場所に村があるのは、ここだけなのじゃ。
もう1つは、レンそなたが今飲んでおるお茶じゃよ。
そのお茶は美味しかろう?」
蓮「はい、とっても。
それに、なんだか身体の疲れが取れていくような、感じもします。」
タミル「それは、そうじゃ。
このお茶はの、白癒草(ハクユソウ)といってのぉ、1年を通して雪が降っている、この地方でしか取れない草なのじゃ。
この草はのぉ、葉は白いのじゃが、身体の疲れをとったり、身体の傷を癒す効果があるのじゃ。
まぁ傷の場合は、直接白癒草を塗りこむ必要があるがのぉ。
この白癒草のおかげで、ここは有名なのじゃ。」
タミルは蓮にそう説明すると、渋い顔をした。
タミル「だがの、白癒草はほぼ1年中雪が降っている環境と、葉の色から、見つけるのが、非常に難しくてのぉ。
そうゆうわけでの、この草は非常に高価なのじゃ。
そのため、白癒草を求めてこの村に来る者も多くてのぉ。
初めはおぬしも、白癒草目的じゃと、思うとったから、村の者は誰も答えなかったのじゃよ。」
タミルはそう続けた。
蓮「ほぉ~。
そうだったんですか。
………あれ?でも、タミルさんは俺を家まで通してくれましたよね。
なんで密漁者かもしれない者を家にまで、通したんですか?」
蓮はタミルの説明に納得して、頷いていたが、ふと疑問がわいて、質問してみた。
タミル「それはのぉ、この村について、あまりに知らなすぎたからじゃ。白癒草についても、探すそぶりもなかったしの。
この村に住む者も、密漁目的で訪れる者も、誰も家のドアをノックする者はいないのじゃ。
なぜなら、ノックでは地下まで、音が通らないからの。
しかし、おぬしはノックをした。………
それで密漁者以前にこの大陸の者じゃないと、気づいたというわけじゃ。
この大陸以外では、白癒草は広まってないしの。」
タミルは蓮の質問にそう答えた。
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