第16話

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蓮「だからか。……… あれ? でもそしたら、どうやって中の人を呼ぶんですか?」 タミル「それはの、……… 実際に見た方が早いじゃろ。 レンよ、行くぞ。」 タミルは蓮の質問に答えようとしたが、思い直して、白癒草のお茶を飲み干すと、蓮を促し階段を昇って行った。 蓮「!?ちょっちょっと、待ってくださいよタミルさん!」 蓮はタミルに文句を言うと、お茶を流しこむと、慌ててタミルを追って行った。 タミル「ほれ、これじゃ。」 外に出たタミルは、遅れて昇ってきた蓮が、姿を表すと、家から出てすぐ右手にあったパイプのようなものを指さした。 パイプは地面から真っ直ぐに伸びていたが、Ⅰメートルほど伸びたところで、曲がっており、蓋も付いていたので、パイプ内に雪が入り込まないようになっていた。 タミル「その管は、地上と地下の家を繋いであるのじゃ。 じゃからの、用がある者はその管の蓋をあけて、話すと話ができるのじゃよ。」 タミルは蓮にそう説明した。 蓮「それって、そういう意味があったんですか~。 なんで、こんなとこに管があるんだとは、思ってましたが、玄関からは離れているし、家が地下にあるなんて思ってもいなかったですから、全然気がつかなかったです。」 蓮は管があることには気がついていたが、やっと意味がわかったのか、そう言った。 タミル「まっこの村について知らんのじゃったら、知らんでもしょうがないからの。 さっ家に戻ろうかの。 はよ戻らんと、風邪をひいてしまうわい。」 タミルも、蓮に応えるように頷くと、蓮を促し再び家の中に入って行った。 タミル「それで、レンはなんでこの村に来たのじゃ? ここは、言ったように白癒草ぐらいしか、有名なものはないのじゃが?」 家の中に入り、再び椅子に座ったタミルは、同じく椅子に座った蓮にこの村に来た理由について、聞いてみた。
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