Rendezvous 14. Februar

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「Σど…どうしたの?泣いてても言わなきゃわかんないよ?…何があったの?」 マスターの言葉に私は全てを話し始めた。 否定をされて、自分の思いが彼にとって迷惑じゃないか…と不安になった事。 思いを告げてもいないのに、告げたら同じような結果になるような気がした事。 しかしマスターは笑わずに、真剣に話を聞いてくれた。 「だったらバレンタインにチョコレート渡して、ちゃんと気持ちを伝えたら?…言わないで不安になるなら、アタックした方が良いんじゃないかな?」 私は俯いたままゆっくりと呟いた。 「でも…自信無いんです。…チョコレートも自分自身も…。」 マスターは無言のままチョコレートを渡した。 「……え?」 「食べよう?…ユウの店のチョコレートから笑顔と勇気を貰わなきゃ!!…大丈夫♪あやめちゃん泣かしたら、俺がたんまりこき使ってやるから♪」 マスターのくれたチョコレートを口に入れると、甘くて優しい味がした…。 (何もしないで後悔したくないし…。きっと藤城さんの心が篭ったチョコレートだから…勇気貰えるかな?) そんな考えを持った時、入口のベルが鳴り、藤城さんが入って来た。
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