Rendezvous 14. Februar

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駅前にある店を探すと、人だかりの出来ている店があり、私は唖然としながら店内へと足を踏み入れた。 (この店が…藤城さんの働くお店。…凄い人だなぁ。やっぱり人気なんだ…。) 店内を見渡していると、後ろから肩を叩かれ、私は慌てて後ろを振り返った。 「こんにちは♪あやめさん♪…今日はお使いですか?」 ニッコリと微笑む藤城さんに、私の顔は真っ赤に染め上がり、脈拍が激しく打ち始めた。 「あ…あの…マ…マスターがチョコレートを買って来て欲しいって…/////」 「チョコレートならこちらにありますよ。…ショコラとかいろいろ種類がありますけど…?」 私が『普通のチョコレートを』と告げると、藤城さんはプラリネの箱を手渡した。 「これなら大丈夫ですよ。もし美味しくなかったら、僕に文句言う様に伝えて下さい。…これは僕が担当したチョコレートなんで…」 「Σ美味しくない訳ないですよ!!…心を込めた物なら美味しいって、マスターが言ってましたから。」 パティシエの彼が作ったチョコレートが美味しくない訳がない。 ましてやマスターは私の作ったチョコレートを食べて、そう言ってくれたのだから…。
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